『小学生がたった1日で19×19までかんぺきに暗算できる本』


小杉
拓也(著/文)

発行:ダイヤモンド社

B5判 96ページ

定価 1,000円+税

書影:WEBサイト「版元ドットコム」より

今回のブックレビューは、「小学生がたった1日で19×19までかんぺきに暗算できる本」です。

この頃。200㎡は何坪?って言われて、すぐに計算できなくなってしまいました。暗算が圧倒的にできなくなったのです。九九さえおぼつかなくなってきています。四九三十六はすぐにでるのに、九四になるとでてこないとか・・・

パソコンに頼りすぎてしまったせいのか、それとも年齢のせいなのか、そもそもバカなのか?そんなときの「週刊ダイヤモンド」で目にしたのがこの本です。

92ページしかない大変薄い本です。これで1100円かと思いましたが、どうしたら19×19までの掛け算が暗算できるようになるのかという知的好奇心が価格を上回り、ポチっとアマゾンで購入してしまいました。

水曜が休みなので、水曜に午後、小一時間ほど読んでみました。当然演習問題があるので演習問題を解いていきました。なるほど、確かにこうすれば5秒で解けるようになるなと感心。

ここでは種明かしというかこの本のノウハウを説明することは、この本の営業妨害となるので行いません。頭の体操として、あるいはちょっとした自慢の種としてこの本を購入してノウハウを身につけたらいかがでしょうか。

同じような本で、以前インド式計算方法というようなものがありました。インド式計算方法も、この本と基本的には同じで、一定のルールのもとでの計算となります。この本のルールは、上限が19までの数で成立する考え方です。なぜ、この本が示す考えやインド式計算方法が成り立つのかを考えることは数学的に面白いことだと思います。

しっかりと計算のスキルを身につけたい場合、日本には「そろばん」という素晴らしい道具があります。同じ「週刊ダイヤモンド」の別のページに、そろばんを使ってとてつもない桁の円周率を計算した日本人も紹介されていました。

パソコンの時代だからこそ、学校でそろばんを学習させることがいいかもしれません。