相続について⑥

前回からは相続税の計算についてご説明しています。

1.相続税の算出

前回は課税遺産総額までを算出しました。

課税遺産総額が算出されますと、法定相続割合に応じて配分します。

(実際は全てが現金化されるわけではありませんので、法定相続割合に応じて配分されないことが多いと思います。)

  

各相続人に配分された取得金額に応じて相続税率をかけて相続税を算出します。

法定相続分に応ずる取得金額 税率 控除額
1,000万円以下 10%-
3,000万円以下 15%50万円
5,000万円以下 20%200万円
1億円以下 30%700万円
2億円以下 40%1,700万円
3億円以下 45%2,700万円
6億円以下 50%4,200万円
6億円超55%7,200万円
【平成27年1月1日以後の場合】相続税の速算表

例えば、取得金額が4000万円の場合

4000万円 × 20% -200万円 = 800万円 ー200万円 = 600万円 となります。

但し、配偶者の取得した遺産額に対する税額については、法定相続分もしくは1億6000万円までのいずれか多い金額に対応する額までの税額控除があります。