日本の人口減少

下のグラフは、平成23年2月21日国土審議会政策部会長期展望委員会が発表した資料です。

日本の人口は、今後100年で100年前(明治時代後半)の水準に戻っていくという推計です。

正直、衝撃的なデータです。「この変化は、千年単位でみても類を見ない、極めて急激な減少。」と書かれています。これから100年で日本の住宅事情は大きく変わります。単純に考えてみてください。あなたの周りの3人に2人がいなくなる社会です。

合わせて、2050年の65歳以上の構成割合は40%に達します。25年後は、5人に2人は65歳以上だということです。

限界集落という言葉があります。限界集落とは、地域人口の50%以上が65歳以上の集落で、若者が流出し、冠婚葬祭などの社会的共同生活を維持することが限界に近づきつつある集落のことである。と定義されています。

数字だけで見ると、100年後の日本全体が限界集落となってしまいます。しかし、これは間違いない未来の日本であり、訪れる現実です。

一番影響があるのは地方でしょう。財政上からも地方のインフラを整備することはできなくなると考える方が妥当だと思います。地方で「町おこし」、「地方再生」とか言っていますが、人がいなくなる流れに逆らうことはできないでしょう。

今回この記事を書こうと、ネットでネタを探しました。そして、当初のグラフにたどり着いたのですが、この記事を書きながらグラフの示す未来に衝撃を受けています。明治から平成までの急激な変動は成長していた時代だからよかったのでしょうが、同様のペースで減少に向かう将来を考えたときに、空恐ろしい気持ちになります。

これから不動産を考えるうえで、人口減少はしっかりと頭においていかなければならないと思いました。