『オスの本懐』
今回のブックレビューは、「オスの本懐」です。
近頃、ニッポンの男性は元気がない。コンプラにポリコレ、健康常識に老後設計……時代の変化と社会の要請に揉まれ、オスとして大切な何かを失いつつあるらしい。「高齢になればなるほど、性ホルモンは若々しさや元気の秘訣になる」(和田)、「多くの凡人は色気と食い気が満たされていなければ、楽しく生きられない」(池田)など、オスがオスらしく生きるためにどうあるべきか、医師と生物学者が本音で語り合う。という内容の本です。
男ではなくオスです。生物学的なオスとはどういう生き物なのか、人間のオスの本性とはという観点から、だんだんと弱くなっている男(オス)を、オスとして強くいるためにはどうすればいいかということを論じています。
男性が若いころに比べて「気力が落ちた」と感じるのは多くの場合男性ホルモンの減少にあるそうです。男性ホルモンは、「エロ」を下支えするホルモンで、生きる活力そのものだと言っています。だから、年老いて、「エロ」に興味をなくして枯れていくのは、元気に生きるという意味では、相反する生き方になります。「エロ」い老人の方が元気に生きるということです。
エロジジイは社会的には「年甲斐もない」と言われてしまいます。お孫さんが、「おじいちゃん元気でね。」と言ってくれるのですから、社会全体もエロジジイを許容する社会であってほしいものです。
社会の男性の能動的適応についても触れています。今の男性は能動的適応力が弱いということも、男性として弱くなっている一因だと言っています。この本の中での能動的適応とは、「一か所に留まるのではなく自分に最も適した場所を探して、自分に最も合った環境を見つけること。」です。例えば、日本で成功している野球選手が、上を目指してMLBに行くこともそうかもしれません。53歳で銀行を辞めて独立した私が少し褒められているような気になりました。(毎日死にそうですが。(笑))
この本の最後の章は、オスが輝かしく老いるための10か条が書かれています。 輝かしく老いたいとお考えの「オス」の皆様、続きはこの本をご購入してください。
『オスの本懐』 和田 秀樹(著/文) 池田 清彦(著/文)
発行:新潮社 新書判 縦 192ページ
定価 860円+税
書店発売日 2024年8月19日
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