『神は数学者か?』
ハヤカワ文庫NF 数理を愉しむ
マリオ・リヴィオ(著/文)
千葉 敏生(翻訳)
文庫判 416ページ
定価: 960円+税
発行:早川書房
書店発売日: 2017年9月21日
今回のブックレビューは、「神は数学者か?」です。
今回の本は、ハヤカワ文庫NF 〈数理を愉しむ〉シリーズ の中の1冊です。
〔数学の不可思議な歴史〕人間の純粋な思考の産物であるはずの数学が、なぜ宇宙構造や自然現象、遺伝の法則、株価の挙動まで、現実世界を説明するのにこれ程までに役に立つのか? 創造主は数学をもとにこの世界を創ったのか? 数学発展の歴史を追いながら「数学の不条理な有効性」の謎に迫る。解説/小島寛之
ハヤカワオンライン紹介文より
数学にまつわる話ですが、数式は出てこないので安心して楽しむことができます。(笑)
神は数学者か?という問いは、「数学は森羅万象の全てを解き明かすことができるものである。」という考えから、すべてを解き明かすことができるのは創造主である神を結び付けているものです。決して宗教的な本ではなく、数学というものの本質を探っていこうとするいたって良質の本です。
先ほど数式はないから安心して読めると書きましたが、いざこの本のことを説明しようと思ったら、やっぱり難しいですね。
完璧な世界だと考えられていたユークリッド幾何学が19世紀に非ユークリッド幾何学の登場で、完ぺきではなくなり、20世紀、ゲーデルの不完全性定理(1931年)の登場で、数学には証明できないものがあることが証明されてしまいました。(これだけでも頭が混乱してしまいます。)このような数学の発展の過程を通して、この本は「数学は発見か、発明か?」という問いと、「数学の不条理な有効性」を考えていきます。
うーん? 改めて、この本の説明を書いてるつもりなんだけど、自分が何を言っているのか訳が分からなくなった。 わからなくても、面白い本だと言えます。多分、きっと・・・よくわからないけど・・・
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