『平家物語』


作者不詳

鎌倉時代ころ成立とみられる

書影:国立国会図書館所蔵「平家物語 12巻 [1]」

今回のブックレビューは、「平家物語」です。

懐かしいですね。遠い昔、学校で習いましたね。

祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。奢れる人も久からず、ただ春の夜の夢のごとし。猛き者も遂にはほろびぬ、ひとへに風の前の塵におなじ。

冒頭の祇園精舎は無常観を見事に表現した日本文学の名文です。

しかし、1000年前の「古典」を読むのは現代人にとっては難しいものです。正直、森鴎外でもかなり苦しいものがあります。平家物語は、割と平易な古典にあたるそうですが、原文で読むにはその敷居は高いものがあります。

今回、私はインターネットを利用して「平家物語」を読んでいます。まだ読み始めたばかりです。

平家物語を読もうと思って、インターネットで「平家物語」探していたら、原文を読んでくれるサイトを見つけました。そもそも本を買うつもりで探していたのですが、たまたま今回のサイトに行きつきました。読み方はそれぞれですが、私は原文を見ながら、原文の朗読を耳で聞きます。すると、ある程度の内容が理解できます。そのあと、現代語訳を読んで、意味を確認して、再度原文を耳で聞きながら読んでいきます。そうすると、原文を読むだけの行為と比較してより容易に理解できるようになります。

この頃、朗読をオーディナブルという言葉で広まりつつありますが非常にいいことだと思います。アマゾンやアップルミュージックなどにもあるようです。私の朗読の原点は、NHK―FMのFMシアターです。(懐かしいなあ)

私が今回利用させていただいているのは、「左大臣どっとこむ」というサイトです。現在、無料で朗読を聞くことができますし、原文、現代語訳を読むことができます。

大変お手軽に古典に親しむことができるサイトですので、一度訪れてみてください。 ちなみに平家物語の感想を書けるのは、今のペースだと年末くらいになりそうです。(笑)