今年、ワイシャツを脱ぐことにした。

今年、ワイシャツを脱ぐことにしました。
と言っても、裸になるわけではありません。親父の裸を見ても誰も喜ばないし、警察に捕まるのがオチです。

さて、服装で職業を分類するホワイトカラー、ブルーカラー言葉があります。
ホワイトカラーはスーツにネクタイを締めて事務所で働く職業全般を指します。対して、ブルーカラーは、作業服を着て現場で生産に携わる職業全般を指します。
私が就職した時代、ホワイトカラーは知的職業で、ブルーカラーは労働的職業というイメージでした。給与もホワイトカラーの方が高く、そこには職業差別の意味があったことは間違いありません。
ワイシャツはホワイトカラーの象徴ですから、私にはワイシャツを着て働くということは、肉体労働者ではなく、知的職業で働いているという意識がありました。
ちなみに、カラー(collar)とは英語で「襟」を意味し、「ホワイトカラー」は白い襟の服を指します。白色ではなく、白襟という意味です。

さて、23歳でサラリーマンになって以来、ほぼ40年間ワイシャツを着てきましたが、今年の3月からワイシャツを着て働くことを辞めようと決めました。
理由は、日本もそんな時代じゃなくなったということです。今の時代、ワイシャツを着ているとか、ネクタイを締めているとかで人を評価することは随分なくなったように思えます。お堅いイメージの銀行でも、徐々にワイシャツを辞めています。

で、うちの会社はどんな対応にしたかというと、天下のユニクロに頼ることにしました。

3点で、12000円程度。確かに感動です。


男性のユニフォームとして、ユニクロを採用しました。毎日、チラシをまいたり、外に出ての活動が多いので、私たちにとっては作業着です。それでいて、お客様にも失礼のない恰好はできていると思います。

会社を興した時の思いの一つに、「これまでのしがらみを捨て、既存の枠を取り払い、自分の意思で進んでいきたい。」というものがありました。ところが、始めて見ると、自分にとってもこれまでのルール、形式などを変えていくことは難しく、ワイシャツを脱ぐだけでも7年掛かってしまいました。

日本人の性格でしょうか、日本人は今のルールを自分から変えていくことを積極的には行いません。自分にはできると思っていたのですが、私もどっふり日本人のようです。
その反面、日本人は外から持ち込まれた新しいルールを自分たちに合わせて取り込んでいくことは得意なようです。
これからも、日本人の得意な才能を生かして、良いと思うことを既存のルールに縛られず上手に取り込んでいければと思います。

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