市街化調整区域
今年に入り、別々で2件、土地のご売却のご相談を受けました。確認すると市街化調整区域ということで、ご売却はなかなか難しいことお伝えしたのですが、お二人ともどうやら業者に騙されたようです。
具体的には、市街化調整区域である土地を業者が宅地のように開発して、「将来ここは市街化調整区域から外れるから。」とありもしないこといって分譲したようです。
販売時には、きれいに道や宅地区画を整理していかにも建物を建てることができるぞと見せかけていたようです。
分譲地の周辺は建物が建っているので、上手に騙されたのだと思います。
ご相談を受けた一つの土地は、20年間放置され鬱蒼とした森になっていました。お客様はご相続を受けたということですが、初めて状況を知りびっくりされていました。
もう一人のお客様は購入した後、あっという間に業者と連絡がつかなくなったそうです。
こちらは10年前のお話のようですが、未だにこのような業者がいることにびっくりしています。
日本では、開発を進めるべき「市街化区域」と開発をしないで自然を残そうとする「市街化調整区域」の区分が進んでいます。
今の流れからすれば、「市街化調整区域」に指定された土地が、「市街化区域」に変更されることはまずないと考えたほうがいいようです。
これから人口は減少していきます。あえて市街化調整区域を市街化区域に変更する必要はないと思われます。
不動産でおいしい話には、本当に気を付けてください。
不動産に関する疑問質問などお気軽にお問い合わせください。
受付時間 9:00-19:00(水曜・第二火曜日定休) 電話番号 092-558-0157