「フラット35」
今回は、「フラット35」について、その概要を説明いたします。
「フラット35」は、住宅金融支援機構と民間金融機関が提携して提供する、最長35年の全期間固定金利型住宅ローンです。
日本はこれまで30年以上未曽有の低金利時代が続きました。そのため、変動金利で借り入れしても金利上昇がないことから、変動金利の低利率を享受することが出来ました。しかし、今後は金利の上昇が想定されることから、固定金利のフラット35が注目されると思います。
| 項目 | 内容 |
| 金利タイプ | 全期間固定金利(借入時に返済終了までの金利が確定) |
| 返済期間 | 最長35年(60歳以上は最短10年) |
| 対象物件 | 技術基準を満たす新築・中古住宅 |
| 利用目的 | 自宅の購入資金・借り換え資金(投資用物件は不可) |
| 保証料・繰上返済手数料 | 無料 |
| 団体信用生命保険 | 加入は任意(健康上の理由で加入できない人も利用可能) |
✅ 主なメリット
〇 金利が固定:返済額が変わらないため、長期のライフプランが立てやすい。
〇 保証料・繰上返済手数料が無料:余計な費用がかからない。
〇 団信加入が任意:健康状態に不安がある人でも利用可能。
〇 金利引き下げ制度あり:子育て世帯やZEH住宅などで金利優遇が受けられる。
〇 全国の金融機関で利用可能:提携先が多く、選択肢が豊富。
⚠️ 注意点・デメリット
〇 技術基準の適合が必要:物件検査や証明書取得が必要。
〇 金利はやや高め:変動金利型ローンに比べて初期金利が高い傾向。
〇 融資率が9割を超えると金利が上がる:頭金を多く用意すると有利。
フラット35を運営している住宅金融支援機構は、基本的には国民の住宅取得や賃貸住宅建設を支援する目的で設立された政府系金融機関のようなものですから、団信がだめな方にも融資をしてくれます。これまでは金利上昇面がなかったのでメリットが出ませんでしたが、金利上昇局面になると強さを発揮することが予想されます。
不動産に関する疑問質問などお気軽にお問い合わせください。
受付時間 9:00-18:00(水曜・第二火曜日定休) 電話番号 092-558-0157


