『ユダヤ人の歴史』
今回のブックレビューは、「ユダヤ人の歴史」です。
イスラエルが ガザ侵攻を行い、アメリカとともにイラン戦争を行っていることから、ここ数年は世界問題の中心にあるような国なのですが、イスラエルとはどのような国なのか、ユダヤ人とはどのような人々なのか知っているようで、まったく知らない。なので、ユダヤ人というものを知ってみようと思い、今話題のこの本を手に取ってみました。 この書籍は第47回サントリー学芸賞(思想・歴史部門)および新書大賞2026の第2位を受賞しており、私のようなものが批評する必要もない確たる評価を得ている良書です。それに著者は、読者が理解しやすいよう高校世界史の教科書にできるだけ準拠する配慮もしてくれています。
著者がここまでしてくれているのですが、私の頭にはなかなか入ってこなかった。私の頭がポンコツであることは置いておいて、なぜ入りにくいかというと、それはユダヤ人が国家を持たない離合集散を繰り返した民であることが大きな理由だと思います。
この本はユダヤ人という民族の歴史書です。特に島国の日本人にとって、民族の歴史は国の歴史としてとらえがちですが、ユダヤ人は国を亡くした流浪の民です。自分たちの国家ではない他民族の国家の中、ユダヤ教以外の宗教の国の中で、3,000年もの間ユダヤ人として存在していたのです。しかもその存在した形は、同時代においても単一ではなく、一つの国の中にあるわけでもなく、複数の国家に様々な形で存在したので、一度読んだくらいではとても頭の整理がつきません。
このような状況で3,000年もの間どのようにして民族としてのアイデンティティを保つことが出来たのか、私にはわかりませんが、それが宗教の力なのかもしれません。
では、何故ユダヤ人はホロコーストの対象になったのか?さまざま な理由がありますが、中世では農民から搾取することを貴族から請け負い、農民層から恨みを持たれていたことや、ナショナリズムが台頭した時に国家を持たないユダヤ人が標的とされたことなどがあるようです。
現在、あちらこちらでナショナリズムが台頭しているような気がします。ナショナリズムが良い方向であれと願いながら、2回目を読んでいます。
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