『賢人の知恵』
今回のブックレビューは、「賢人の知恵」です。
以下、本の紹介文言です。
”善人が損をするのは善良だからではなく、世間を見る目が甘いからだ"
時代を超えて読み継がれる最強の処世訓!
バルタザール・グラシアンは、17世紀のスペインで活躍した著述家であり。イエズス会の修道士です。彼の残した著作は世界中で翻訳され、多くの人々に愛読されています。
神学者アルトゥール・ショーペンハウエルはグラシアンの著作のドイツ語訳を手がけ、また日本では森鴎外が部分的な日本語訳を発表しました。哲学者フリードリッヒ・ニーチェは「ヨーロッパはいまだかつて、これほど精妙にして複雑な人生の道徳律を生んだことはなかった」と記して、またショーペンハウエルも「人生のよき手引書である」という言葉を残しています。
そして現代においても、高名なテノール歌手であるルチアーノ・パバロッティが愛読書としてグラシアンの書を挙げているなど、欧米では今もマキヤベリ『君主論』と並ぶ不朽の名著として読み継がれているそうです。
本の帯に書いてある通り「正しく生きることではなく、賢く生きること」を書いている処世術の本です。会社勤めの時に、処世的な生き方が苦手で、上司からあまり好かれていなかった私にこの考え方は合いませんでした。読んでいて、胸に塊のようなものが溜まっていくような感じがしました。
上手に生きることは大切だと思います。しかし、上手に生きることが、その人にとって幸せな人生であるとは限りません。不器用でも、そんなに裕福でなくても、幸せな人生があると思います。この本は、上手に生きるコツを提案している本です。ただ、この本に書かれていることを実践することで、その人が心の喜びを得ることができるかは、その人の性格、考え方次第だと思います。取り入れられるところだけをうまく取り入れればいいと思います。西洋と東洋の考え方の差もあるように感じました。 私は「愚人」でいいと思いました。
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