『井尻の由来』―地域の話題⑤

今回は、「井尻」という地名の由来についてです。

ネットで調べてみると井尻という地名は全国にあるようです。

滝沢市大釜土井尻(おおがまどいじり)[滝沢市]
横手市大雄土井尻(たいゆうどいじり)[横手市]
木更津市井尻(いじり)[木更津市]
山梨市下井尻(しもいじり)[山梨市] 
亀山市井尻町(いじりちょう)[亀山市]
船井郡京丹波町井尻(いじり)[船井郡京丹波町]
安来市伯太町井尻(はくたちょういじり)[安来市]
土佐市宇佐町井尻(うさちょういじり)[土佐市] 

ご覧のように全国に点在しています。

島根県安来市伯太町井尻の場合

当地は古くは出雲国母理(もり)郷に属していた。地名の由来は、古代中海(なかのうみ)が市中屋(いちなかや)あたりまで湾入していたので入江の尻という意味で江尻といったのが、のちに井尻に書きかえられたことによる。【角川日本地名大辞典】 

井尻の人は言う

私が井尻に初めて来たときは、「井尻という地名は、井戸が掘れる最後の場所でそれ以上は海に近くなってしまい塩が上がってしまうので井戸を掘ることができなかった。 井戸の掘れる最後だから「井尻」というんだ。」と教えてもらいました。

では、井尻は海に近いところの地名か?

滝沢市大釜土井尻は、日本海と太平洋からちょうど中間の山の中にある地区です。横手市大雄土井尻も山沿いの町です。
そうすると、島根県安来市や福岡市南区の井尻とは違うようです。

なかなか難しいですが、福岡の井尻については、は地元の人の意見に従います。