国勢調査
今年は5年に一度の国勢調査が行われる年です。今年も町内会から国勢調査の依頼が来たので、引き受けることにしました。
私が対応したエリアは1軒が戸建で、残りの10棟がワンルームの集合住宅です。私が担当したワンルームアパートは訪問しても会えない、返事がない、居るかいないかも定かではないといった感じで、直接お話しできたのはごくわずかの方でした。
会えても、言葉もなく書類だけ受け取るとか、じろっとした目で見られるとか、なかなか心が落ち込む先が多くありました。お疲れ様です。ご苦労様ですと言っていただけることもあります。けど、総じて歓迎されていないのが現状です。
国勢調査は手配りで行います。そのために多くの調査員の方が対応することになります。前回の国勢調査では61万人の調査員を導入して行っています。また、2025年の国勢調査に係る費用は約1000億円投入されるということです。
国勢調査の調査票に記載されている質問事項を確認したところ、1ページ目が家族構成、2ページが仕事に関すること。わずか16問の質問内容です。1000億円近くの費用を掛けているのに、調査内容はとてもチープで正確性に欠けると感じています。これだけの労力をかけて、回答が国民の義務だと言っても、全員が回答するわけではありません。私が対応したエリアでは回答しない方も相応にいらっしゃいます。
国は家族構成や就業状況について、様々な情報をすでに電子化して持っていると思います。国(行政)情報と国勢調査で得られた情報の差異を確認し、現状の国勢調査の適切性を検討したほうがいいと思います。実際に担当されている行政の方も本音は見直した方がいいと思っているのではないでしょうか。
インターネットが発達した現在、国勢調査が始まった時代とは大きく状況が異なります。この時代に、61万人もの人員を動員して、1000億円もの費用を掛けて行う現在のやり方が適切とは思えません。 日本は多くの借金を負っています。物価は高騰し、国民の生活は厳しさを増す一方です。「このようなことから見直していくことが大切ではないか。」というのは、調査員を引き受けたものの愚痴です。お許しください。
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