個人情報保護法について調べてみた

個人情報保護法が気になり調べてみました。

西日本銀行と福岡シティ銀行が合併した20年前、ちょうど「個人情報保護法」が施行されました。当時私は個人情報保護法の対応に駆り出されて、銀行が保有するほぼすべての契約書について、新たに個人情報保護に関する契約を締結する必要があるものを洗い出し、見直しや変更を行わなければならない契約書の対応を行いました。

そのため、個人情報保護法については思い入れがあり、気になります。最近気になったのが、「要配慮個人情報」というものです。要配慮情報とは、その名の通り、特に配慮が必要な情報で、取得に対して本人の同意を必要とするものです。

具体的には、「人種、信条、社会的身分、病歴、犯罪の経歴、犯罪により被害を被った事実のほか、身体障害・知的障害・精神障害などの障害があること、医師等により行われた健康診断その他の検査の結果、保健指導、診療・調剤情報、本人を被疑者又は被告人として逮捕等の刑事事件に関する手続が行われたこと、非行・保護処分等の少年の保護事件に関する手続が行われたことの記述などが含まれる個人情報」を言います。

私が気になったポイントは、「人種」です。人種は国籍とは違い、国籍は要配慮個人情報ではないとされています。では、人種とは何でしょうか。

ドイツの医学者であり人類学の父と呼ばれるブルーメンバッハが皮膚の色や頭の骨など目に見える身体の特徴を基本にして人間を分ける「人種」 という考え方を提唱し、ホモサピエンスの下層として「コーカサス」「モンゴル」「エチオピア」「アメリカ」「マレー」という五つに人間を分類しました。現在、人種の定義は多種多様で、研究する学問の違いによっても相違します。

では、日本人という言葉は人種を表すのでしょうか。日本人は人種ではありません。アジア人は人種でしょうか。ユダヤ教を信仰する人々は、肌の色に関わらずすべてユダヤ人と言われます。では、ユダヤ人は人種でしょうか。そうではなくユダヤ人は民族だそうです。 私たちは正しく人種を定義することができません。大切なことは、見た目や出生、国籍、言葉の違いなどで人を差別しないことなのだろうと、解決できない問題に答えを出し、一人納得しました。

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