年金が足りない

金融庁が発表したワーキンググループの報告書が話題となっていますが、老後の生活に年金では足りないことはわかりきったことです。足りないから受給年齢を伸ばしているのですから、年金での生活が成り立たないことはわかりきったことです。今現在でも年金だけでは生きていくのが困難な方がたくさん存在するのですから、環境が悪化する将来において、現在の年金で生活が難しくなるのははっきりしています。

行政が国民の明日を思い提言していることを、不都合な事実として政治がつぶしてしまっています。与党も野党もくだらない批判ばかりしないで、この国民のためにどうしなければならないかを真剣に検討すべきです。提言をつぶして、不都合な事実をないものとしてしまうことが、どれだけの罪悪であるか、政治家は認識して、政治の在り方を是正すべきです。

昨日、誕生日を迎えました。55歳になりました。2年前に独立しないで銀行にいたとしても、今月末をもって銀行を定年になります。

振り返って、私たちの世代は不安定な時代を過ごしてきたと思います。
バブルに入社し、あっという間にはじけ飛んでしまいました。
一生安泰と言われた銀行が倒産し、合併が繰り返されました。
終身雇用制が当たり前の時代に入社し、企業へのロイヤリティを強く求められていましたが、社会が不安定になるに従い、終身雇用制が否定されて、どこでも生きていけるよう個人のスキルを高めることが求められました。

わずか30年間の間で、企業及び企業人の価値観は大きく変わってしまいました。
残業は美徳とされた時代に入社し、現在残業は悪とされています。
企業での出世より、自己の時間を大切にすることが重要になってきています。

私は退職したときに、キャッシュに替えることができる年金はすべてキャッシュに替えて独立資金としました。
そのため、私は年金で生活はできません。死ぬまで働く覚悟です。
50歳過ぎて、全く経験のない世界に飛び込んだのですから、すべてうまくいっているなんてことはありません。それでも、一つ一つ前に進んでいます。私のような生き方は特殊だと思いますが、これからの日本では、私のような生き方があってもいいんじゃないかと思います。自分で生きれいければ年金に頼らなくても生活できます。年金が足りないことがクローズアップされた今週ですが、日本の政治がお粗末であることがクローズアップされた週でもあります。

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