60にして始めたお肌の手入れ
60を目の前にして、これまでの人生の中で最大に肌の手入れを行い始めた。
これまで、年に数回、ひどく乾燥した時にオロナインを塗るくらいだったのに、60を前にして急に肌の手入れを行いだしたのだ。
理由は2つ。
一つ目の理由は肌が乾燥し、痒くなること。痒くなる原因はアレルギーなのか乾燥なのかわからないが、目のあたりが痒くなる。痒いので顔をこすると妻と娘から、擦るなと叱られる。
二つ目の理由は、娘たちが化粧水などを勧めてくること。勧めると言えば、柔らかいが、結構厳しく勧めてくる。まるで叱咤されるがごとく、顔に化粧水などを塗れと言ってくる。
顔が垂れている。しわくちゃだ。手入れをしないからだ。ちゃんと手入れをしろと言ってくる。
化粧水などのケア商品はすでにそろっている。妻や娘が使っているのを使っていいと言ってくれる。叱咤する分そのへんもきちんと手当てしてくれる。
あれがいい、これがいいと勧めてくれる。こっちは、そのへんの知識はないので、何が何だかさっぱりわからない。所詮、オロナインどまりなので、これを塗れと言われたものを、朝晩忘れないようにつけるようにする。
顔を洗った後、無印良品のオールインワンジェルを塗る。夜は、ふろ上がりに、ロート製薬のプロメディアル ・エクストラ・モイストオイルを塗った後、無印良品のオールインワンジェルを塗る。
2、3日ほどつけてみると、娘が肌がきれいになってきたじゃないかとほめてくれる。
ほめられるとうれしくて調子に乗る。60を前にしても、ほめられて伸びる子なのだ。
まあ、肌の手入れを始めたといってもこの程度なのだが、乾いた時オロナインを塗るだけの手入れから、毎日朝晩なにがしかのケア製品を塗ることは大いなる進歩なのだ。
生まれ育った町は、小さな漁村。子供のころ、今の私の歳の男たちの顔は潮と日焼けでどす黒く、深い皺が刻まれていた。
自分も歳を取るとああゆう顔になっていくんだと思っていた。そうして大人になっていくんだと・・・
60前にして、年齢に抗っているわけではない。かといって、不健康になる気もないし、自分からボロボロになる気もない。
きちんと手入れすることで見た目も内面も健全な状態に保たれるなら、いいことだろう。
娘からの叱咤を理由に、朝晩ケアしてみるか。