矢沢永吉のコンサートに行ってきた
昨年の12月に矢沢永吉のコンサートに初めて行ってきました。
私が中学の時に、「時間よとまれ」で、彼はメジャーになったと記憶しています。それ以来50年、今日までスーパースターで居続けている人です。はやりすたりが激しい音楽の世界で、50年スーパースターで居続けるってすごいですね。
しかし、彼も今年74歳だそうです。これまで、一度も矢沢永吉のコンサートに行ったことがなかったし、あの熱烈なファンの中に入ってコンサートを見るのは・・・と思ったりもしたのですが。息子が、私が矢沢永吉を好きなのを知っていて、今回コンサートに誘ってくれました。息子の心遣いに感謝して、ありがたく一緒に行かせてもらいました。
コンサート会場周辺は、矢沢永吉信者の皆々様が、がっつりと白ファッションで多数お見えでした矢沢永吉のコンサート会場だとわかっていなければ、出入りでも始まるのかと思ってしまいました。
コンサートでは、マイクパフォーマンスを交えながら、2時間ほとんど休みなく歌いました。彼の体力と歌唱力に感動した2時間でした。
ああいいコンサートだな、やっぱ、矢沢永吉はすごいや、楽しかったなとおもいながらも、どこか冷静な気持ちでしたが、アンコール最後の曲「トラベリングバス」が始まったとき、私は涙ぐみました。
矢沢永吉のコンサートでは、このトラベリングバスの時に、全員が歌に合わせてタオルを上に投げ、会場は最高潮の盛り上がりになります。けれど、私の場合、最高潮に盛り上がったコンサートに感極まった訳ではなく、この歌に涙ぐんだのです。
銀行を辞めて事業をやると決めたときに、知らず、この歌を口ずさんでいました。「きつい旅だぜ、あのトラベリングバスに、揺られて暮らすのは。若いお前は、ロックンロールに憧れ、生まれた町を出るというけど、その日暮らしがどんなものなのかわかっているのかい」
事業を始めようと考えていた時に、この歌のように「きつい旅」になるだろう、家族に迷惑をかけるかもしれないと大きな不安を抱えていました。そんな時期に、自分を鼓舞するように口ずさんでいたのがこの歌です。矢沢永吉は、トップを50年走り続けてきました。僕は独立してまだ6年ほどです。足元にも及びません。けど、同じ「トラベリングバス」に乗った!という思いはあります。 僕の乗った「トラベリングバス」が、エンストしないようこれからも走り続けます。(笑)