森田童子

森田童子が亡くなった。

ネットでは、森田童子が亡くなったことを知らせる記事が出ている。

僕が森田童子を知ったのは中学の時。
一度だけ、NHK-FMに出ていた森田童子の声を聞いた。
歌以外の声を聞いたのは、それが最初で最後。
それから間もなく、森田童子は静かに姿を消した。
僕にとっては、森田童子はその時に永遠に喪失してしまったものだった。
森田童子だったその方にとっても、亡くなったことがニュースになるのは本意ではないのではないかと思う。

とても一般受けするような歌手ではなかった。
僕と同世代で森田童子を知っている人は、ほとんどいなかった。
レコードを買えるような年齢になり、森田童子のレコードを探してもあるはずもなかった。
それが人知れず姿を消してから20年以上も後、ドラマの主題歌なのか挿入歌なのかに使われ、きゅにテレビからメロディーが流れてきたときには、「そんなことはない。違う違う。」と「ありえん。」と思わず反応してしまった。
「誰も知らんよ。ドラマに使われるものか。」と頭の中で一人話していた。
それが、あの細く壊れそうな声が聞こえてきたのだから、
誰が選んだんだ。森田童子なんか?誰も知らないだろう・・・

森田童子が急にクローズアップされたことで、ベスト盤CDが出たのだが、特に手を出すこともなく、世間から森田童子の名前が聞こえてくるのを不思議に思っていた。

また、それから20年ほど過ぎて、アマゾンを覗いていると森田童子のオリジナルアルバムがCDで復刻することを知った。
7枚のオリジナルアルバム。何故いまさら復刻したんだろうと不思議に思いながら、買おうか買うまいか考える。

僕が聞いていたのは、カセットテープの森田童子全集。オリジナルアルバムは聴いたことがなかった。
いまさらと思う気持ちもあったのだが、もう次はないだろうという気持ちもあり、後悔したくない気持ちが勝ってオリジナルアルバム7枚を購入した。

アルバムそれぞれを数回聞いた。
カセットテープは擦り切れるほど聞いた。カセットテープなら今でも全曲口ずさむことができるほど聞いた。
今は、数回聞くのがやっとだった。

それでも、カセットテープで聞いていた歌を聴くと、あの時代とあの時代の気持ちが呼び起こされる。

息が詰まる夏の部屋で
窓もドアも閉め切って
君は汗をかいてねむっていたね
さよならぼくのともだち

さよならぼくのともだち

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